実銃

【実銃について】COLT 9mm SMG(M635 パナマカービン)


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こんにちはおのまとぺ(゜∀。)です!!

先日G&P製のM635の電動ガンを購入しました。

せっかくなので今回は元となった実銃の紹介を書いていきたいと思います!!

M16やM4は多くの作品に登場し、頻繁にトイガン化されているのでかなり大きな知名度を誇っています。 おそらくミリタリーに詳しくない人がライフルといわれて思い浮かべるのはこれらの銃ではないかと思います。

そんな馴染みのあるM16/M4系統のフレームを持ちながら、本来ライフル弾用の大きなマガジンが入るはずの部分にひょろ長いサブマシンガンのマガジンが入ったちょっと変わった銃があります。

それがこちらのコルト9mmサブマシンガンです!! どうです、この絶妙に違和感を感じるビザールな魅力にあふれたフォルム!! 一度見たが最後、なかなか忘れられないプロポーションがセクシーですね(当社比) なお、米軍での採用名がM635、民間への販売名がRO635といいます。 ここからはM635と呼ぶことにします。

コルト社がMP5の座を狙って作ったSMG

M635はその名の通りコルト社が作った9×19パラベラム弾を使用するサブマシンガンです。 もともと拳銃弾を用いるサブマシンガンというジャンルではUZIやMAC10などのオープンボルト方式を用いたものが一般的で、命中精度を求めるというよりはバラまく武器という認識がなされていました。 しかし、1970年代に革命児が現れました。 ドイツのH&K社が開発したMP5シリーズです。

サブマシンガン界の革命児 MP5

MP5で採用されたローラー遅延式という作動機構自体はG3シリーズで採用されていたので目新しいものではありませんでしたが、サブマシンガンにこの方式を取り入れるのは当時としては画期的でした。 この機構のおかげで反動がマイルドになり、命中精度は100m以内なら狙撃銃に匹敵するとまで言われています。 この圧倒的な性能から特に法執行機関などで多く採用され、サブマシンガンというカテゴリのデファクトスタンダードの地位にまで上り詰めます。

M16シリーズは西側のライフルとして今も圧倒的な地位にある

一方、M16をラインナップに擁することでアメリカのライフル市場においては圧倒的な地位にあったコルト社ですが、サブマシンガンというジャンルでは市場に送り出す製品が全くない状態でした。 サブマシンガンはより低威力な拳銃弾を用いるため法執行機関からのニーズがあったので、コルト社からもサブマシンガンをリリースしようという話になります。 アメリカではM16の操作系になじみのあるユーザーが多かったので、それらの人々が同じ感覚で操作できる様にM16のフレームを利用して作り上げられたのがM635です。

M16のガスインピンジメント方式からストレートブローバック方式への動作方式変更やそれにとなうガスチューブの廃止、より頑丈なステンレス製のピンの採用など随所に差異はありますが、ロアフレームはマガジンスペーサーさえ外してしまえばM16と共用できるほどの互換性があります。(その他の具体的な差異については後述します。)

パナマ侵攻で一躍有名に

1989年、ミリタリー雑誌に一枚の写真が掲載されました。 これがその写真です。

これは海兵隊のFASTという部隊の隊員がパナマ侵攻時にM635を携えている写真です。 帽子を逆さまに被って、しかも当時は珍しいレッグマグポーチをつけた隊員が、なんかほっそいマガジンの差さった風変わりなM16を持っているというインパクトのある写真でした。 日本のミリタリーマニアの間ではこの写真の登場と共にM635の知名度がグンっと上がったのです。

アメリカ国内外に広がる採用実績

このM635が目論み通りMP5の地位を奪ったとはいい難いですが、操作性がM16と同じであるため特別な訓練なしで運用でき、またライフルより殺傷力の低い拳銃弾を利用することから市街地での活用を期待され、アメリカ国内外にわたって採用実績を獲得するに至りました。。

こちらはニューメキシコ州ラスクルーセスのSWATチームの訓練風景です。 SWATチームは室内での近距離の戦闘が多く発生するため、あまり貫通力の高いライフル弾を使用すると壁まで貫通して近隣の民間人に被害が出かねません。 そのため、より威力の低い拳銃弾を発射するサブマシンガンが多用されています。(アメリカでは犯罪者の重武装化によりライフルに切り替えられていましたが、昨今ではライフル弾の威力が大きすぎるという懸念からサブマシンガンが見直されている様です。)

アルゼンチン陸軍でも採用されており、最近でも使用が確認されています。 襟章を見るとチームリーダーにSMGが支給されている様ですね。 トンプソン的な運用なんでしょうか。

インドやバングラデシュの警察でも採用されています。 やはり海外でも法執行機関での採用が多いみたいですね。  

通常のAR-15の機構から変更した部分は、ガスインピンジメント方式からブローバック方式へ変更したことに伴った改良がほとんどです。 先述した様にブローバック方式への変更に伴ってガスチューブが無くなったほか、以下の様な変更が加えられています。

上)通常の5.56mm用ボルトキャリア 下)M635用ボルトキャリア

上の写真は通常のボルトキャリアとM635のボルトキャリアを比較したものです。 まずM635のものには先端にキャリアーキーが無いことが分かります。  カムピンは本来ガスチューブから送られたガスを受ける部分ですが、ブローバック方式のM635にはガスチューブが無いので省略されています。 

チャンバーのガス圧が低下する前にボルトが後退しない様、大きな鉄製のおもりがボルト後方に追加されました。 また、ライフル弾に比べて拳銃弾はプライマーがより簡単に発火してしまうことから、ボルト閉鎖時の慣性でファイアリングピンが前進し暴発してしまうことを防ぐため、ファイアリングピン自体とスプリングが軽いものに変更されています。

ストレートブローバックのサブマシンガンとなったことで、通常のARのバッファー(写真一番上)を用いると軽すぎてサイクルが毎分1,250発以上に上昇してしまいます。 そこで専用の重いバッファー(写真中段)が用意され、これを用いることで毎分1,000発以下まで落としています。 またオプションとして油圧機構を持ったバッファー(下段)も用意されており、これを装着すると毎分650~850発まで下げることができます。

また、エジェクターやハンマーもオリジナル形状のものに変更されています。

既存のM16やM4のパーツが使えるためバリエーションが多く見られます。 またカスタム例も枚挙にいとまがありません。

その星の数ほどあるモデルの中でも、最もインパクトのあるカスタムとしてDEA(アメリカ麻薬取締局)の特殊部隊CLETが使用していたモデルは特筆に値する個性を放っています。

どうですかこのインパクト!! 本来10.5インチのカービンにフルサイズのハンドガードをつけて、しかもその中にはサプレッサーが仕込まれているという!! マイナーな銃なのであまり情報が出てこないのですが、画像だけでも好奇心をそそられるもです。

いいかがでしたでしょうか? 普段よく見る銃でもマガジンが変わるだけで印象がガラッと変わるものですね!

それでは!!


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